お彼岸

本日は春分の日ですね。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当によく言ったものでして、先人の方々の智慧の深さにはただただ感嘆するばかりでございます。

こういう職業柄、基本的に冬の季節というのは完全にシーズンオンでして、どの先生もほぼ休み無しで働かれているかと思うのですが、私もその例外に漏れず毎年この追い込みのシーズンを受験生と一緒に走っておりました。

そしてそういう意味では、この春分の日というのは生徒たちの受験がほぼほぼ全て終了した、最初のお休みの日というわけでもあるのです。

前職の建物が(見た目とは裏腹に)完全な木造家屋であったため、受験シーズンは特に寒さがきつく、そんな折には大半の日本人の例に漏れず温泉好きの私としては、とてつもなく熱い温泉が恋しくなるわけです。

職場でも、受験が終わったら温泉に行こうというような与太話をしながら毎年励まし合っていたのですが、残酷なものでいざ受験が終わり、温泉に行こうとするこの春分前後の日になると、申し合わせたように春の気配が感じられるようになっており、またカニ漁も終了し、初志貫徹で温泉には行くものの、何か気の抜けたビールを味わっているような気持ちになったものです。

因みに私は、「温泉と言えば日本」という固定概念があったのですが、渡英してみて、意外と温泉好きな西欧人が多いことに気づきました。まぁ、百歩譲って「好き」とまでは行かずとも温泉に強い興味を抱いている西欧人は多いと思います。

因みに留学していたブリストルの町にも温泉があることを知った時には軽い衝撃を受けましたが、まぁこれは温泉というよりも、見方によっては温水プールと表現した方が適切かもしれません・・・。

基本的にあちらの人達は猫舌ならず猫肌というのでしょうか、日本人の感覚からすると「冷た!」と感じるぬるま湯ぐらいがちょうど良いらしく、そのせいか、ブリストルの温泉も水温がかなり低いため、なおさら日本人にとってはもはや温泉ではなくプールになるのだと思うのです。

あ、因みに、水着着用は日本以外の共通ルールのようです。現地のイギリス人から、「あなたも温泉に入る時は裸で入るの?」と聞かれたので「そうだ」と答えると、「人が見てるのに裸で温泉に入るのは恥ずかしくないの?」と聞いてくるので、「いや、あの中で自分だけ水着着て入るほうが恥ずかしいかも」と答えると、「温泉には興味あるけど、裸は抵抗あるな〜、どうしようかな〜、迷うわ〜」とまだ日本にも来ていないのに真剣に悩みだすわけです。ま、左様なまでに文化・価値観の違いというのはなかなか大きなインパクトを与えるようですね。

さて、来週からレグラボも春期講習に入ります。学校の新学期を前に、しっかりと力をつけさせたいです。