べらとわら

a lot ofを「ア・ロットゥ・オヴ」と発音するのと、「ア・ララヴ」と発音するのとでは恐らく大半の日本人にとって

 

後者の方がそれっぽく聞こえる

 

のではなかろうか?と思うのですが、いかがでしょう?

 

これは私だけかもしれませんが、英語を学習し始めた頃は、 ア・ララヴ と発音した方がかっこええんとちゃうか?!と(-_-;)。

 

そんなことを思った時期もあったわけですが、これがなかなか奥深い問題を含むこともあるわけです。

 

同じ要領で、

water を ワラー

better を ベラー

と発音した方が、なんか英語できる人みたい、と。

 

それこそ a lot of  water なら アララヴワラー みたいな。

そんな勘違いをしていたこともあったわけです、お恥ずかしながら・・・。(^_^;)

 

ところが、そんな勘違いな自分の思い込みに対して、一抹の疑念を植えつけたのが、昔、ソウルの空港の売店にいた店員さんの反応であったわけです。

初海外旅行だったこともあって、経験値無の私は緊張から、正常な判断などできなかったわけですが

「空港で働く人だから英語ペラペラに決まってる」

という思い込みと

「それっぽく英語話さなアカン(=ジャパニーズイングリッシュでは絶対通じん)」

という強迫観念から、水を買う際に果たして「わらー」と発したわけですが、これがものの見事に通じず、店員さんから2回聞き直され、3回目にダメ元で

 

ウォーター

 

と発すると、

 

なんや、水かいな(-_-)

 

みたいな顔をされて、ペットボトルを渡された経験があるわけです。

 

実はこれに懲りず、もう場所も国も忘れたのですが、どこかの非英語圏の国の飲み屋で、同じく water を わらー と発して理解されず ウォーター と発すると一発で理解された経験があるわけです。

 

ここからの教訓。

water を ワラー

better を ベラー

a little bit を アリルビッ

と発するネイティブもいる(特にアメリカ人)、ということを知っておく必要はあるけれども、だからといって、必ずしも我々ノンネイティヴが、それと同じように発する必要はない、ということなのです。

 

繰り返します。

water を ワラー

と発する人もいるということを知っておくことは必要です。

 

リスニングで必要だからです。

 

でも、ノンネイティヴの自分が発する時は、ふと立ち止まって逆の立場を想像してみればいいわけです。

例えば、ギリシャ人が、ギリシャなまりで water を わらー

と発音してきた場合と

ギリシャ語なまりはあるものの water を ウォーター

と発音してくれた場合とで

あなたはどちらの方がストレスなく聞き取れますか?

ということなのですね。

 

コミュニケーションのベースは相手に対する思いやりやと、改めて痛感させられるわけです。