ブログの題名になってる Critical Period Hypothesis という言葉ですが、これは日本語に直すと臨界期説と呼ばれているものです。
が、この日本語自体が意味不明なので個人的にはもともとの英語であるCritical Period Hypothesisの方を使ってるのですが(日本だとクリティカル・エイジとかの呼び名の方が知名度はあるんですかね)、恥ずかしながら私の場合、この言葉を初めて知ったのが留学する直前だったのですが、簡単に言うとこれ、「言語を習得する際の年齢の壁」のことです。
ある一定の年齢(Critical Period)を越えてしまうと言語習得は不可能になるという説なのですが、その名前に書いてある通り、幸か不幸か、これはまだ今のところ仮説の域を越えてはいません。
ただ前回の女優Yuhoさんもインタビューで次のように言ってるのですが、これは恐らく彼女の実体験から来た本音なのでしょう。
“I think to sound like a native speaker you need to start seriously learning a language before the age of 14”
私もこの「年齢の壁」に関しては、言語習得自体の可能性の可否はともかくとして、発音・アクセントに関してはそうなのじゃないかなと2人の我が子を見て思っています。
Yuhoさんは14歳までと言ってますが、私は日本で言う小4と小5の間にその壁があるような気がします。ま、でもこれもあくまでも仮説ですね…(^_^;)
それはさておき、前回の続きです。
このYuhoさん、実はこの入試問題(は、実はCritical Period Hypothesisに関する英文)で一般のジャパニーズ英語学習者を勇気づけてくれる発言をしてくれています。ちょっと長いですが、そのまま入試問題から引っ張ってくると…
“I know I don't sound perfect, but that's OK because I'm Japanese. When directors cast me, they aren't looking for a pure German or Brit.
「自分の発音が完璧でないことは重々わかってるし、それで全然構わないと思ってる。自分は日本人なのだから。映画監督達が私を役に選ぶ際も、別に彼らは純粋ドイツ人やイギリス人を私に求めている訳じゃない。」
更に、彼女はこう続けます。
That's not to say I don't want to get to that level - if you learn a language you should always strive to be the best you can be - I just think it's important to realize there are limitations”.
「別にネイティブのようなレベルまで行きたいとは思わない、と言ってるのではない。もし言語を身につけるのなら常に可能な限りベストは尽くすべき。そうではなく、ただ、限界があるということを認識しておくことは大事かなと思うだけ。」
海外で日本人女優として実際に色んなEnglish speakersまたはGerman speakersである役者さんたちにもまれてきた彼女の非常に達観した意見だと思いませんか?(^^)
ま、これでこのテーマも終わりでもいいのですが、実はこれまだ続きがありまして…。
それはまた次回ということで…。