英語がつかえるって? その3

前回のブログでは、英語はもはや特定の国々の人達の一母国語であるレベルを超えたグローバル・ランゲージ(国際語)である、という話と、

 

英語を「つかえる人」と聞いて、一般的に思い浮かべられるイメージというのは、案外実情とそぐわないこともあるのではないか?という話をしました。

 

今回は、私たち日本人が、この「グローバル・ランゲージとしての英語」という文脈で英語を使うケースを考えてみたいと思います。

これによって、日本人の英語学習において大切なことがもう少し明確になるかと・・・。

 

結論から言うと、 英語が母語ではない日本人の話す英語が相手に通じるためには、

 ①「正しい英文法」に基づいて

 ②「正確な発音」で

 ③「はっきりと」話せる

 ことが必要です。

 

ま、当たり前と言えば当たり前の話なのですが(-_-;)・・・

 

これだけで終わると「なんじゃそりゃ?!」となりますので、もう少し詳しく説明してみます。

 

①について。

 もちろん英語を話す際に、重箱の隅をつつくような英文法は必要ないかもしれません。

 

が、

 

一方で、基本的な英文法知識がなければ、相手にこちらの発言を正しく理解してもらうことは困難になります。

 誤解を生む危険性もあります。

 と言うか、それ以前に、正しい英文法がなければ、リーディング、リスニングにおいて相手の言いたいことが理解できません。

 よって・・・

 根本的にコミュニケーションが成り立ちません………よね?(^_^;)

 

日本の英語教育は(特に私が中高生の頃は)、英語を使ったコミュニケーション能力を育成するのではなく、文法と英文和訳中心の指導に偏ってきたため、時に英文法指導というと、日本人が英語を話せないことに対する戦犯的扱いを受けることもあるのですが、これは物事を片側からしか見ていない危険性があります。

 どういうことか?

 

私は留学中に、リスニングとスピーキングであれだけ苦労している(ように欧米人には見える)日本人が、大学院留学で一発で修士号や博士号を取って帰っていく姿を見るにつけ、「ある意味、アンビリーバボーや」と感じている国民がいることを知り、逆に驚いた記憶があります。

 

また、スピーキングでは流暢に話しているように見える留学生が、自身の書いたエッセイを教授から、「内容はともかく、英語を何とかし給え。君の英語はrubbish(ゴミ)だ」と突っ返されたような話を聞くに至っては、日本人がある程度しっかりとした英文が書けるのは、日本の英語教育のお陰とちゃうのか?と改めて感じさせられるわけです。

 

あと、もう一つ余談ですが・・・

 

現地で色んな日本人の方とお話した中で、「文法なんてホント関係ないよ」という発言をされる方も確かにいらっしゃいました。

 

が、

 

その方々は皆、例外なくちゃんとした英文法を身につけられていたという事実もなんとも笑うに笑えないところでもあったりしたわけです(-_-;)

 

すみません、ちょっと脱線してしまいました・・・。

話をスピーキングに戻します。

 なぜ、スピーキングに文法が必要か?

 

これを冷静に考えるためには、立場を置き換えてみれば良いわけです。

 あなたがもし、ノンネイティヴの、しかも母語に強く影響を受けたなまりのある英語を聞き取らなければならない場合、その話される英語が文法的にかなりアヤシかったりするとどうでしょう?

 

どうでしょう??(^_^;)

 

相当理解に苦戦するであろうことは想像に難くないですよね?

 また友達同士の気軽なおしゃべりならまだしも、英語でプレゼンをしないといけないとなってくると、そのプレゼン内容が文法的に破綻していたら、聞いてくれる話も聞いてくれなくなりかねません。

 

繰り返しになりますが、あなたの話す英語を聞かされる人は、

確率論的にネイティブではないケースの方が多い

ということを我々は再度認識しておく必要があります。

【つづく】

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