英語がつかえるって? その4

前回のブログで、

英語が母語ではない日本人の話す英語が相手に通じるためには、

①「正しい英文法」に基づいて

②「正確な発音」で

③「はっきりと」話せる

ことが必要であると書きました。

 

今回はそのうちの

②について詳しく見てみます。

 

初回のブログで、 ヒングリッシュ(インド人の英語)やシングリッシュ(シンガポール人の英語)の話をしましたが、ここで誤解して頂きたくないのは、

 

「正確な発音」は絶対に必要

 

ということです。(でないと伝わりませんので(^_^;)

 

が、

 

その一方で、同じくらい大切なこととして、

 

国際社会において、なまり(アクセント)は問われない

 

ということです。

 日本語に限らず、基本的にノンネイティヴが英語を話す際には、その発音は母国語に強く影響を受けます。

 

従って、

スペイン人の話す英語はスペインなまりが、

フランス人が話す英語はフランスなまりがあるわけです。

 

もちろん日本人が話す英語にも日本なまりがあって当然なわけです。

 

それを無理矢理矯正(しても良いのですが)するとなると、

相当の時間とエネルギーが追加で要求されることを覚悟しなければなりません。

 ちょっと冷静になってみませんか?

 

もし母国語に影響を受けた、なまりのある英語を話すことが国際社会で許容されないのであれば、

 

インド人やシンガポール人、フィリピン人の話す英語は国際社会で受け入れられない

 

ということになります・・・よね?(そんなアホな・・・(-_-;))。

 

また更に突っ込んで言うと、 少し小難しい話にはなりますが、英語が特定の一国民の言語ではなく、

 

グローバルランゲージ

 

となった今日において、 ノンネイティヴが使う英語には、それはそれで、

ノンネイティヴとしてのアイデンティティ

といった問題が絡んでくるわけです。

 

実際、ヒングリッシュやシングリッシュという言葉が生まれてきた背景の一つには、彼らの使う英語が、

インド人やシンガポール人のアイデンティティを強く反映したもの

だからだと言えるかもしれません。

 

「これが私たちが使っている英語ですけど、なにか?」

 

ということですね(^_^;)

ある意味で、セカンドランゲージ(第二言語)としての英語を通じて、強烈な自己主張をしているとも言えるわけです。

 

一方で、私たち日本人はどうでしょうか?

 

どちらかと言うと、「なまりのない、『ただしい英語』を話さなければならない

という、半ば脅迫観念にも近いような思い込みがなくはないでしょうか?

 

「ただしい英語」というものがどういうものなのか?がいまひとつ明確になっていないにも関わらず、です。

 

これはある意味で、英語を第一言語とする国々のうちの、どこか特定の1カ国に「同化」しようという意志とも取れるわけです(どこの国とは言いませんが)。

 

同化することが現実的に可能かどうかはさておき、そういう意志表示とも取れなくもないわけです。

 

たとえば・・・ですよ、

 

それを、英語を第一言語とする他の国々の人達が見たらどう思うのでしょうかね???(^_^;)

 

そんなことを考えてみると、また違った角度から日本人の英語学習に対するあるべき姿が見えてくるかもしれません。(そこまで卑屈にならんでもいいような気が・・・)

 

少し脱線してしまいました。元に戻します。

 

繰り返しますが、日本人が英語を話す際には

ただしい発音は身につける必要はあるものの、

なまりは気にしなくてよいわけです。

 

もちろんなまりがあることによって、ノンネイティヴが聞き手の場合、聞き辛い点があることは意識しておく必要はありますが、それは私たち日本人が、ノンネイティヴのなまりのある英語を聞くときも同じなわけで、

それってお互い様ですよね。(^_^;)

 むしろ、そう意識しているからこそ、前回のブログで書いたように、ある程度文法に配慮して話すことと、次回お伝えする発音の明確さが必要になってくるわけです。

【つづく】

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